白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】



「にしても刹那、何度も言うけど、
「野郎だと思われてなんて一応女子としちゃ心外だっての」


 
横を見て吐き捨てられた。



「……ごめんなさい」
 


謝るしかない。



非があるのはどちら、ではなくて刹那を傷つけたのは俺だ。



……俺もまたちょっと傷ついたけど、それは俺が先に刹那だとわからなかったからだ。




「まーいいさ。私は早く理波ちゃんに逢いたいなー」



「あー、今日は大学の方に遅くまでいるって言ってた。今度日にち合わせるよ」