「医師、病院は辞めたんだけど、儚のことは自分が死ぬまで診るからって約束してたんだって。小さな頃。
それで、儚も医師に診てもらいたって思いが強くて、元勤務先で医師の地元のこっちに移してもらったんだ。
武富医師が病院に往診? みたいなことをする感じで」
それはまた粋なことをやってくれる。
「なら総合病院行けば儚いるの?」
総合病院と言うのは、上月総合病院だ。
「いるよ」
「じゃあ見舞い行かせてよ。理波ちゃんも逢いたいだろうし」
「ありがと。あんま長い時間は無理だけど……儚の奴妬けるなー」
「焼ける? 何で?」
儚は料理上手にでもなったのか?



