こんな時に限って蘇るあの時の記憶。 ……そう。 金曜日の夜だ。 中谷は酔ったあたしをこの部屋に入れ…… あたしを抱いた。 もうろうとする頭の中で、ただ中谷の存在だけを近くに感じた。 包み込むように優しくて、獣のように荒々しくて。 酔ったあたしをさらに狂わせる。 まさしく、身も心も粉々になるほど、中谷を求めたんだ。