結局、酙を振り切って一人で帰った。 一人の帰り道はやたら暗く、そして寒く感じた。 湿気を含んだ風が吹き、遠くから雷鳴が聞こえる。 こんな日は、愛する人の隣で眠りたい。 だけど、そんなこと出来るはずもない。 やっぱり、あたしに恋愛は向かないらしい。 大好きだった元カレには浮気されるし、久しぶりに好きになれた奏には都合よく扱われるだけ。 明日から…… また仕事を頑張ろう。