オレンジの片想い


式でも、わたしは終始ぼーっとしていて、話をほとんど聞いていなかった。




...なんで蒼真が。




ただその疑問ばかりが駆け巡る。転校って言っても近場だったんだろうか。でもそれなら会えるから、あの時あんな別れ方しないで済んだはず。どうしてなのかを訊きたくて、早く式が終われば良いとずっとそわそわしていた。





式がようやく終わり、体育館を出た後。わたしは辺りを見渡して蒼真を探した。



「雪葉」



その最中に、背後から聞こえた、わたしの探していた人の声に振り向く。



「.....」


「訊きたいことが沢山あるって顔してんな」



そんな顔してたのか、わたし。蒼真の隣に並び、こくりと頷いた。



「そりゃ....いっぱいあるよ」


「はは、だよな」


「全部答えてくれるの?」


「答えられる範囲なら」



つまりは、答えられないこともあるかもしれないってこと。



それでも、会えなかった1年ちょっとの間、蒼真にどんなことがあったのかを知りたい。だからわたしは、彼に1つずつ質問を投げ掛けていった。