オレンジの片想い


「でも雪葉、思ってたより平気そうな顔してるけど、本当に大丈夫?」



月菜が、心配そうにわたしの顔を覗き込む。



「うん...大丈夫。辛いけどさ、解りきってたことだから。告白したことは後悔してないよ」


「そっか。ならよかった」



ふ、とふたりで笑い合った。

でも、ひとつだけ。



「...その代わり、っていうのも変だけど、ふたりとは全然話さなくなった」


「ふたりって、瀬川くんと木山くん?」


「うん」



そう、あれ以来、ふたりとは全くと言っていいほど話していない。

お互いがお互いを避けているのだ。



寂しいなんて、思うの間違ってるよね。こんなのわたしのわがままだ。こうなることが当然の流れだと思うのに。前みたいには、どうやったって戻れない。決して埋まることのない隙間ができてしまったんだから。

わかってる、ちゃんと。


だからこそ、3人笑顔だった日が眩しくて。



ないものねだり、しちゃうんだ。




「やっぱり、気まずくなっちゃうかあ...」


「こうなるのが普通なんだけどね」



わたしは眉尻を下げて、情けなく笑った。