オレンジの片想い


小夏ちゃんと別れて、教室のドアの前。

心臓が活発に動きすぎて、立っているだけでも息切れしてしまいそうだ。



...蒼真、いるかな。



いなくてもどうせ会うし、あんまりそれは関係ないんだけど。でもやっぱり、会うのは怖くて、まだ蒼真が来てなかったらいいなって思ってしまう。



だって昨日は、いろんなことがありすぎた。


告白して、それだけでも顔から火が出そうなのに、好きな人が誰かのものになっちゃったんだから。それで.....告白もされて。


蒼真の事もそうだけど、陽翔のこともあるんだよな...



ふたりに会うの、なんか怖い。



最初だけだ、こんなドキドキするの。

そう自分に言い聞かせて、でも拭えなくて。ある意味告白より緊張してるかもしれない。



目を瞑って、息を整える。



もう数分はドアの前で立ち尽くしてるし、後ろのドアとはいえど絶対邪魔だし、はたから見たら絶対変な子だって思われてるし。

いいかげん腹くくんなきゃ。

さっき小夏ちゃんとも普通に話せたし、ね。



大丈夫、だいじょうぶ。



そっと目を開けて、ゆっくりとドアに手を掛けた、その時。




「何やってんだよお前。邪魔だぞ?」


「ひっ!」