オレンジの片想い


わかりやすい、反応。



「な、な、な、なんで...」


「あ...えっと、蒼真が小夏ちゃんに告白するって、知ってたから。それで、付き合ったっていうのも本人から聞いた」


「そ、そうだったの...びっくりした」



外は風も吹いてて寒いっていうのに、火照った小夏ちゃんの頬。

本当に蒼真が好きなんだって、伝わってくる。



「う、うん...つきあうことに、なりました」



消えそうなくらい小声でそう言って、また顔を赤くした。それに自分でも気づいているみたいで、自分の手で頬を覆って必死に冷やそうとしていた。



「...おめでとう」



笑顔で言えた...かな?

精いっぱい口角は引き上げた。上手くできていたかはわからないけど。



「ありがとう」



そうやって、この上なく幸せそうに小夏ちゃんが笑うから、わたしも自然と笑ってしまった。



これも大きな進歩だ。



わたしちゃんと、進めてるよ。足踏みで終わってない。





ふたりのしあわせ、願ってる。