昼休みが終わりかけて、わたしたちは教室へと戻る。
その途中にも、ひなせちゃんと話しながら、ずっと答えを考えて、探していた。
わたしはどう動くのがいいのか。
同じ質問が繰り返されて、それに応答した同じ答え。そうじゃなくて、もっと、もっと何かあるだろう。他に答えがあるはずなのに。
ゆっくり、ゆっくりと歩いた。
上の空だったから、ひなせちゃんには悪いなあ。
でも、あと少しなんだ。
蒼真には、小夏ちゃんと幸せになってほしい。これは本心だ。だって、上手くいかない確率なんてゼロに限りなく近いから、もう上手くいかないで、なんて思いもしないのだ。
だったら、やっぱりわたしにできることって、背中を押すこと。
そのために、ね。
心から、あなたの幸せを願えるように。
ああ、やっと見つけた。
教室のドアを開けようと、手をかけるひなせちゃんの手首に触れて、それを制す。彼女は不思議そうに首を傾けた。
「ひなせちゃん、あのね」
わたしは穏やかに、柔らかく微笑んだ。
「わたし、今日蒼真に告白する」

