オレンジの片想い


テストが終わって、日曜日。



この日は、いつもなら遅くまで寝ているのを早起きし、鼻歌なんて歌いながらちょっと洒落た服を身に纏った。


決して、デートなんかではない。



今日は、何日かぶりに咲歩と月菜とわたしの3人で集まれる日なのである。



咲歩は学校が違うから平日は会うことが困難だし、行事予定なんかも当たり前に違ってくるから、部活が始まる日にちも違う。

わたしたちの高校では明日からの一週間と来週の水曜日までが仮入部期間。

それが、咲歩の学校では明日からの一週間のみらしく、次の土日からは入部しているわけだから、とうぜん1日部活で埋まってしまう。



今日ぐらいしか、3人の都合が合う日がないのだ。



これから先もっと忙しくなっていくだろうから、今日のうちに溜めこんでいた話したいことを思う存分に吐き出す。次はいつになるやらわからないからね。



お昼ご飯をみんなで食べて、月菜の家にお邪魔し夕飯までに帰るという今日のプラン。本当に楽しみだ。



現在時刻は10時36分。12時に現地、レストラン集合だから、今行けばちょうどくらいだろうか。


鞄を手に取り、階段を降りながら中身を確認し、低めのヒールのある靴を履いた。



「いってきますー!」


「いってらっしゃーい」



母の大きな返事を聞いて、ドアを開けた。