オレンジの片想い


テスト当日。


この日も、朝は誰とも会話をせずに学校へ着いた。小夏ちゃんとは会う日と会わない日があるなあ。まあ、約束してもないしいいんだけど。




HR後の休み時間が終わって、いつも以上に静まり返った教室。



課題テストと言えど高校生になって初めてのテスト。中学のときと形式とかはまるで変わっていないのに、どうして緊張するものか。

テスト用紙を後ろへ回し、チャイムの合図とともに紙を裏返す音が一斉に聞こえる。



1限から、蒼真の苦手な英語。



果たして蒼真は、小夏ちゃんとの勉強会で何かなかったんだろうか。昨日も、彼は放課後になるとすぐに教室を出ていったから、一緒に勉強していたことは間違いないだろう。きっとまた旧舘の図書室で、......ふたりで。



って!そんなの考えてる場合ではないのだ。



今は目の前にあるこのテストを打破することがいちばん今すべきこと。

切り替えて、ペンを走らせた。




そして全てのテストを終えて、大きな伸びをして体の力を抜いた。ずっと下を向いていたから首が痛いや。


陽翔がちらり、こちらを見たことに気づく。


ばっちり目が合うと、彼は口パクで"どうだった?"と訊いていた。それに、わたしは親指を突き立てて見せると、彼はやっぱり笑った。