「わたしも、蒼真と同じ」
蒼真がこっちを見ないから、わたしも彼のほうを見ずに答えた。でも、お互い見てなくてよかったって思った。彼を見てだったらきっと言えなかったかもしれないから。
心臓がいつもよりすこしだけ、すこしだけ速いのがわかった。
わたしの返事から間が空いて、いきなり蒼真は盛大にため息をついた。
「えっ?なに、どうしたの」
「俺さ、雪葉が男子苦手だって知ってて今まで一方的にしゃべりかけてきたからさ...」
「うん?」
「本当は、迷惑だとかこわいだとか思われてんじゃないかってずっと気にしてた」
それで急にそんなこと言い出したのか。わたしが、蒼真を迷惑だなんて、こわいだなんて思うわけがないのに。
「思ったことないよ、そんな事」
「...それならよかった」
「わたし、今まで男子と話してこなかったのは、話題ないってのも当てはまるんだけど、周りの目気にしてたなあって最近気づいたの」
「周りの目?」
「そう。なかよくしてたら、誰かに好きなのかなって思われるんじゃないかって。要するにからかわれるのがいやだったの」

