オレンジの片想い


ちゃんと力強く言えた....気がする。



この世界に"絶対"は存在しないと思うんだ。日常生活ではついつい使ってしまうけど、これはわたしの根底にいつもある。


それこそが、蒼真を好きでいられる理由だ。


今蒼真が好きでも、未来はどうなっているかなんて誰にもわからない。もしかしたら、....もしかしたら。わたしを好きになっている未来だって、無いとも言いきれない。



例えその確率が1%にも満たないのだとしても、わたしはその確率に懸けたい。



「....そーか」


「うん」



しっかりと、頭を縦に振った。


陽翔は、先ほどとは打って変わったわたしの態度にちょっと驚いて、またわたしを労わるように笑った。



そこで、はっとする。

わたしたちはここへ何をしに来たんだ。勉強しに来たのに、まだ一文字も書いていない。というか、筆箱を開けてもいない。


時計を見れば、もう1時間程を無駄にしてしまっている。




「あ、陽翔。さすがに勉強しないと時間が...」


「うお、まじだ。じゃあ今度こそやるか」



そうしてわたしたちはやっと、目的をこなす。



陽翔とは会話することなく、お互い集中していた。それは蒼真と小夏ちゃんも同じだったみたいで、その間だけ、彼らのことを忘れていることができた。