オレンジの片想い



触れられた部分をそっと触る。




そこがじんじんして、熱い。その熱が全身に広がってく。蒼真といると時々今みたいな事が起こるんだよな...。





「ゆーき!顔赤いよ?」




「おわっ!」





左隣を気にしないフリをしながら考えていると、後ろから軽く肩をたたかれた。周りに気がいってなかったから驚いてしまった。




「...さ、咲歩...」





話しかけてきたのは、同じクラスの友だち、日吉咲歩。




「だ、大丈夫!まだ9月だしただ暑いだけだよー...へへへ...」





「ふーん...?」




疑るような視線に、わたしは苦笑いすることしかできない。




たぶん...いや絶対気づいてるんだろうけど、あえて核心に触れてこないのが咲歩らしいな。




わたし自身、まだはっきりと口に出して言えないからありがたいんだけどね。




「....あたしは待つことしかできないからもどかしいわ」




「あはは....咲歩ごめんね....」




「まあ、ゆきのペースでがんばれ」




「ん、ありがと!」