少年陰陽師 奥州平泉奇譚

青い摩尼は更に青く瞬き、一筋の光を放ち、光の先に目をやると中尊寺の方向を指し伸びている。




僕たちは、平泉駅に引き返し中尊寺を通り約4キロの道のりを足早に歩き、金色堂を目指す。




中尊寺本堂の東南にあたる小高い丘は、夜ともなれば幽玄な灯明に輝く金色堂をくっきりと浮かび上がらせ、玖世に極楽寺浄土が顕現すると言われる。




清衡の夢が花開いた無憂華。




手に持った、金の力宿る黄色い摩尼を中央須弥壇(清衡壇)に貼られた硝子に翳すと、摩尼は吸い込まれるように硝子を通り抜け、中央に座す阿弥陀如来坐像の交差された手の内へとおさまった。





阿弥陀如来坐像の手の内から目映く輝きを帯びた黄色い光が溢れ、光の先が真っ直ぐに出口へ向かって伸びている。