少年陰陽師 奥州平泉奇譚

放課後。


僕は八雲と潤の3人で、中尊寺観光をする。




奥州藤原3代の栄えた地、平泉。


平成23年(2011)。


「平泉――仏国土(浄土)を表す建築·庭園及び考古学的遺産群」の名で、中尊寺·毛越(もうつう)寺·観自在王院跡·無量光院跡·金鶏山の5件が世界遺産(文化遺産)に登録された。




また平泉は、かの源義経が悲劇の最期を遂げた地としても有名だ。




月見坂高校を裏門から、中尊寺の参道へ抜ける道に出る。




関山の麓。

月見坂から始まる参道は、樹齢300年を数える杉木立に覆われ、昼でも暗い。



僕たちは、金色堂目指して月見坂を進む。



僕は薄暗い道を歩きながら様々な気を感じ、雨宮家に代々伝わる秘宝、霊棍「鈴音」をしっかりと抱きかかえ、さらに八雲の手を握りしめた。