少年陰陽師 奥州平泉奇譚

「笛の名手として知られた敦盛だが。

謡曲の1節に『小枝、蝉折さまざまに笛の名は多けれども』

と謡われた蝉折の笛。

同じく笛の名手として知られた義経の愛用した笛の名だな。


この笛は現在。

能登半島の突端、石川県播州市の須須神社に保管され、日本海の守り神として知られているが……」




……!?義経の笛――



保健室で静香先生から聞いた笛?

呪詛を祓い、怪異の源を探す鍵。


僕は、件寂円先生から目を反らすことができなかった。



静香先生の話が、1つ怪異と繋がった。

僕は静香先生の呟きが、ただの戯言ではないと確信する。