少年陰陽師 奥州平泉奇譚

僕は、祖父に丁寧に礼を述べて、引き続きの調査と連絡を依頼した。




「祐、いいのか?」



教室に入ると、僕は八雲に尋ねられ頷いた。




「八雲、放課後に平泉を観光したいんだけど……中尊寺とかさ」




「?観光って、お前……体は大丈夫なのか?」




八雲と話していると隣りの席、有川潤が声をかけてきた。


「中尊寺の案内なら任せてくれないか。

明日以降なら空いてる」


僕は、潤の手をとり大袈裟に「ありがとう」と礼を言い、顔をほころばせた。