少年陰陽師 奥州平泉奇譚

僕は大きく深呼吸し、気持ちを落ち着かせる。

静先生の瞳を見つめ、彼女の目の前で左手をかざし、中指と人差し指を立て、ゆっくりと八の字を描いて印を結ぶ。



『オン。バサラ。キリクワン!』


呪を唱え、静香先生に催眠術をかけた。



『静――教えて。あなたの願いを』

虚ろな瞳が、真っ直ぐに僕を見つめ静香先生が呟く。


『義経の心を救って』




義経を救う?!


『静――桜の木と何か関係がある?』


静香先生は、僕の問いに首を傾げる。


?!
僕は、疑問に思いながら質問を変えてみる。