少年陰陽師 奥州平泉奇譚

「祐、次の時間は体育だぜ。着替えは?」

誰かが尋ねた。


「パス。体育は基本的に見学なんだ」

涼しい顔して即答した僕。
ホントは半分、人ではない僕は運動神経がいい割りに体力消耗が激しいし、無意識に力を使ったりしないように見学してるんだけどね。


「こいつは体メチャクチャ弱いからな」


八雲が、すかさず大袈裟なフォローをする。


八雲!? 何もメチャクチャ体弱いなんて言わなくてもと思ったけれど……ダメだ、後の祭。


何故か、納得したようなクラスメイトの顔が、いくつもあった。


──が。
次の行動を起こす前に担任の件寂円先生が、険しい表情で教室に入ってきた。