たしかに絶望的な状況。
はぁ......。
もうため息しか出てこないよ。
それもこれも全部、犯罪組織なんてものを作ったあのリーダーのせいだ。
優しそうな振りして、実は悪い人っていうのが一番たちが悪い。
「ここから出してよ......。
なんで犯罪組織なんて入ったの。
真っ当に生きなきゃ、いつか絶対にバチが当たるんだから」
泣き言を言っても仕方ないけど、不安な状況が続き、もう心細くて心細くて泣きそう。
様子を見に来る男の人たちに、私は不満をぶつける。
......通じてないけど。
「真っ当に生きたくても、そうはできない人もいるのよ。
生まれながらに貧しくて、学校にも通えない。
学もないから、職にもつけない。
残された道は犯罪に手を染めるだけ。
犯罪者にも、何か理由があるのかもしれないわよ。あなたには分からないでしょうけど」
通じないと分かっているのに、ついに愚痴を言い出した私を、リンレイは呆れたように見る。
......。
ネリの村のことを思い出す。
貧しくて、奪い合わなければ、明日をも生きられない村のことを。
理由があったって、犯罪はいけないこと、許されないことだ。
でも、そうしなければ生きていけない人たちがいる。
はぁ......。
もうため息しか出てこないよ。
それもこれも全部、犯罪組織なんてものを作ったあのリーダーのせいだ。
優しそうな振りして、実は悪い人っていうのが一番たちが悪い。
「ここから出してよ......。
なんで犯罪組織なんて入ったの。
真っ当に生きなきゃ、いつか絶対にバチが当たるんだから」
泣き言を言っても仕方ないけど、不安な状況が続き、もう心細くて心細くて泣きそう。
様子を見に来る男の人たちに、私は不満をぶつける。
......通じてないけど。
「真っ当に生きたくても、そうはできない人もいるのよ。
生まれながらに貧しくて、学校にも通えない。
学もないから、職にもつけない。
残された道は犯罪に手を染めるだけ。
犯罪者にも、何か理由があるのかもしれないわよ。あなたには分からないでしょうけど」
通じないと分かっているのに、ついに愚痴を言い出した私を、リンレイは呆れたように見る。
......。
ネリの村のことを思い出す。
貧しくて、奪い合わなければ、明日をも生きられない村のことを。
理由があったって、犯罪はいけないこと、許されないことだ。
でも、そうしなければ生きていけない人たちがいる。