もちろん目的はメイク直し。
本当ならクレンジング洗顔しちゃって、一からメイクし直したいとこだけど、誰かに素顔を見られるリスクを考えるとそんな恐ろしいことは絶対できない。
慎重に鉄仮面をつけ直してから、私はまるで戦国武将が合戦に向かうような気合いをもって待ち合わせ場所へと向かった。
なんだか見慣れた景色がいつもと全然違うように感じるのは、なぜなんだろう。
どんどん待ち合わせ場所に近づいて、それにつれて緊張は嫌でも高まり、足取りがフワフワする。
そしてついに私の目が、目的の人物の姿を発見した。
いた。晃さんだ! 本当にいる。あぁ、どうしよう。
……いなかったら困るけど。
「聡美さん」
困惑して立ち止まっている私に気づいた晃さんが笑顔で手を振った。
反射的に私も笑顔になって、緊張マックス状態でギクシャクと晃さんに近づいていく。
こうなったら、当たって砕けろだ! なにがどう砕けるのかは、自分でもよくわかってないけど!
「晃さん、今日はお招きありがとうございます」
まずはそう挨拶して、頭をきちんと下げた。
本当ならクレンジング洗顔しちゃって、一からメイクし直したいとこだけど、誰かに素顔を見られるリスクを考えるとそんな恐ろしいことは絶対できない。
慎重に鉄仮面をつけ直してから、私はまるで戦国武将が合戦に向かうような気合いをもって待ち合わせ場所へと向かった。
なんだか見慣れた景色がいつもと全然違うように感じるのは、なぜなんだろう。
どんどん待ち合わせ場所に近づいて、それにつれて緊張は嫌でも高まり、足取りがフワフワする。
そしてついに私の目が、目的の人物の姿を発見した。
いた。晃さんだ! 本当にいる。あぁ、どうしよう。
……いなかったら困るけど。
「聡美さん」
困惑して立ち止まっている私に気づいた晃さんが笑顔で手を振った。
反射的に私も笑顔になって、緊張マックス状態でギクシャクと晃さんに近づいていく。
こうなったら、当たって砕けろだ! なにがどう砕けるのかは、自分でもよくわかってないけど!
「晃さん、今日はお招きありがとうございます」
まずはそう挨拶して、頭をきちんと下げた。



