詩織ちゃんの指摘に晃さんが我に返って息を飲み、大慌てし始めた。
「さ、聡美さん! 大丈夫ですか!?」
「……大丈夫、です。たぶん」
「すみません、すみません! 俺、すごく慌ててしまって!」
「はぁ、そうですか……」
私は晃さんに手助けされて、なんとか起き上がった。
おぉ、視界がフラフラする。これが眩暈というヤツなのね。初体験。
「ちょ、ちょっと!? 人がトイレに入っている間にこれは何の騒ぎなの!?」
トイレから出てきた栄子主任が、ビックリ顔で立ち尽くしている。
思いもよらぬ状況に呆然としているお客様の対応を、主任と詩織ちゃんに任せて、私は従業員控え室に下がった。
「本当にすみません。痛みますか?」
一緒に控え室に付き添ってきた晃さんが心配そうに顔を覗き込んでくる。
「今すぐ病院へ行って検査しましょう。やっぱり脳外科かな?」
「そんな、大げさですよ。もう大丈夫ですから」
「でもこんな時間だし、病院も閉まってるな。明日予約を入れて……」
「あの、晃さん? 聞いてます?」
「さ、聡美さん! 大丈夫ですか!?」
「……大丈夫、です。たぶん」
「すみません、すみません! 俺、すごく慌ててしまって!」
「はぁ、そうですか……」
私は晃さんに手助けされて、なんとか起き上がった。
おぉ、視界がフラフラする。これが眩暈というヤツなのね。初体験。
「ちょ、ちょっと!? 人がトイレに入っている間にこれは何の騒ぎなの!?」
トイレから出てきた栄子主任が、ビックリ顔で立ち尽くしている。
思いもよらぬ状況に呆然としているお客様の対応を、主任と詩織ちゃんに任せて、私は従業員控え室に下がった。
「本当にすみません。痛みますか?」
一緒に控え室に付き添ってきた晃さんが心配そうに顔を覗き込んでくる。
「今すぐ病院へ行って検査しましょう。やっぱり脳外科かな?」
「そんな、大げさですよ。もう大丈夫ですから」
「でもこんな時間だし、病院も閉まってるな。明日予約を入れて……」
「あの、晃さん? 聞いてます?」



