「詩織ちゃん、近藤さんは帰った?」
「いえ、まだここにいます」
ビックリして振り向くと、出入り口に立っているのは近藤さんだ。
うわ! 近藤さんだったんだ!
……やっぱり詩織ちゃんが、そうそう簡単に心を入れ替えるハズないか。
「近藤さん、どうしましたか? なにか忘れ物ですか?」
「いえ。聡美さんにちょっとお聞きしたいことがあって」
「聞きたいこと?」
「はい。……あの、聡美さん。どうして私のことを名前で呼んでくれないんですか?」
「……はい?」
思いもよらないことを言われて面食らった。
両目を何度もパチパチ瞬かせていると、そんな私を、近藤さんがイタズラっぽい笑顔で見つめている。
その表情を見たとたん、ドキッとして頬が染まった。
「どうか聡美さんも私を『晃』と呼んでください。私も聡美さんを名前で呼んでいるんですから」
「え……えー……。あ、はぁ」
な、名前で呼べって……。
この人、自分が恥ずかしいセリフを言っている自覚、あるのかな?
世の女性の皆が皆、詩織ちゃんみたく神経図太いわけじゃないんだけど。
「いえ、まだここにいます」
ビックリして振り向くと、出入り口に立っているのは近藤さんだ。
うわ! 近藤さんだったんだ!
……やっぱり詩織ちゃんが、そうそう簡単に心を入れ替えるハズないか。
「近藤さん、どうしましたか? なにか忘れ物ですか?」
「いえ。聡美さんにちょっとお聞きしたいことがあって」
「聞きたいこと?」
「はい。……あの、聡美さん。どうして私のことを名前で呼んでくれないんですか?」
「……はい?」
思いもよらないことを言われて面食らった。
両目を何度もパチパチ瞬かせていると、そんな私を、近藤さんがイタズラっぽい笑顔で見つめている。
その表情を見たとたん、ドキッとして頬が染まった。
「どうか聡美さんも私を『晃』と呼んでください。私も聡美さんを名前で呼んでいるんですから」
「え……えー……。あ、はぁ」
な、名前で呼べって……。
この人、自分が恥ずかしいセリフを言っている自覚、あるのかな?
世の女性の皆が皆、詩織ちゃんみたく神経図太いわけじゃないんだけど。



