爽やか系って感じで癒されるし、知的な雰囲気もある。
専門職の資格を取るぐらいだし、スクールの講師もしているぐらいだから、さぞ優秀なんだろうな。
「それでは、さっそく講習を始めましょう。槙原さん、中川さん。今日もよろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
「お願いしまーす」
近藤さんがテーブルの向かいのイスに座ったとたん、詩織ちゃんが身を乗り出した。
「近藤さん! どうか私たちのことは苗字じゃなくて下の名前で呼んでください!」
「は? ……あ、いやでも、それは」
いきなりの申し出に、近藤さんは困惑気味だ。
そりゃそうだろう。なに考えてんの、詩織ちゃんてば。
でも彼女はまったく気にした様子もなく、ニコニコと話し続ける。
「この店では、社員同士の連帯感を高めるために、みんな下の名前で呼び合っているんですよー」
それはたしかに事実だ。
だから私たちも、別段そんなに親しくもないのに「詩織ちゃん」、「聡美ちゃん」って呼び合ってるわけで。
でもそれはあくまでも、この店の従業員間の話であって。
部外者の近藤さんがそのルールに引きずり込まれても、迷惑にしか感じないと思うんですけど。
専門職の資格を取るぐらいだし、スクールの講師もしているぐらいだから、さぞ優秀なんだろうな。
「それでは、さっそく講習を始めましょう。槙原さん、中川さん。今日もよろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
「お願いしまーす」
近藤さんがテーブルの向かいのイスに座ったとたん、詩織ちゃんが身を乗り出した。
「近藤さん! どうか私たちのことは苗字じゃなくて下の名前で呼んでください!」
「は? ……あ、いやでも、それは」
いきなりの申し出に、近藤さんは困惑気味だ。
そりゃそうだろう。なに考えてんの、詩織ちゃんてば。
でも彼女はまったく気にした様子もなく、ニコニコと話し続ける。
「この店では、社員同士の連帯感を高めるために、みんな下の名前で呼び合っているんですよー」
それはたしかに事実だ。
だから私たちも、別段そんなに親しくもないのに「詩織ちゃん」、「聡美ちゃん」って呼び合ってるわけで。
でもそれはあくまでも、この店の従業員間の話であって。
部外者の近藤さんがそのルールに引きずり込まれても、迷惑にしか感じないと思うんですけど。



