「お、覚えてないって...?」 今度は、私が聞き返す。 「あぁ、もう14年経つかな。 私が6歳で、翔子が1歳の時。」 「え...」 14年前と言えば、相当昔だ。 覚えているほうが可笑しい。 更に、彼女と私達は5年も離れていることになる。 つまり、先輩である。