「「きゃああぁぁぁあぁぁあ!!!!!」」 クラスがいっそう、騒ぎ始める。 「ねぇ泉、今の、何?」 頻繁に声を掛けてくる親友の言葉も、今は曖昧である。 『皆さんご覧の通りです。 では今から1分、有余を与えます。 そのうちに、校内へ逃げてください。 鬼は、校庭から来ますので。 あと、相当な緊急事態があれば、 皆さんのズボンに入っている青いボタンを押してください。 ゲームを一時中断することが出来ます。 では皆さん、準備はいいですね?』