『そろそろ、いいかしら。』


「ねぇ、ジル。

私の魂あげるんだから
この惨事止めてね。」


『....そうね、
そこら辺の人間より価値があるもの。

仕方ないわ、いくわよ』


再び目をつぶった。


「さよなら。」


『亜美ぃぃぃぃぃぃっっ!!!!!』


最後に聞こえたのは

彼が叫ぶ悲痛に満ちた声。



「泣かないの、大丈夫。」