家に帰ってくると、梨々香は疲れきっていた。 そのはずなのに、ものすごい興奮して梨々香がとんできた。 「ねえ、達也くん聞いて!!」 「なにー?」 「今ね、赤ちゃんがお腹蹴ったの、」 「ホントに!?」 「うん。ホントだよ!」 それは、とっても嬉しいことだった。 今、梨々香のお腹の中には赤ちゃんがいる。 大切な大切な命が、梨々香のお腹の中には宿っている。