(やなside) 今、美穂は俺の目の前で旅立っていった。 美穂が旅立っていった今、目の奥から涙があふれてくる。 どんどん冷たくなっていく美穂の手を握りながら泣いている。 気づけば病室には誰もいなくなっていた。 外も暗くなって夜が更け始めている。 病院を出て、家に帰る。 家に着くと急いで自分の部屋へと駆け上がる。 お母さんに声をかけられたけど、無視して部屋へといく。 お母さんも俺の気持ちを察してくれたのかもしれない。