「とりあえず、反省文は書き直し「書き直しませんよ。」 まだそんなことを言うか、と先生は短くため息をつく。 「…だって、杉山先生が私の反省文の意図を汲み取ってくれないから。 ちゃんとわかってくれたなら…きっと、もう。 遅刻はしなくなりますよ。」 私はそう言うと、席を立ち、ドアの方へ向かった。 「じゃあ、先生。さようなら。」 精一杯の笑顔を先生に向け、進路指導室から立ち去った。