君が私を思い出せなくても。









私は家に帰り、
柊ちゃんのお母さんから
連絡が来るの待っていた。


まだ連絡は来ない。










私のせいでこんなことになっちゃったんだ。


柊ちゃんが死んじゃったら、
約束を守れないじゃん。



柊ちゃん、生きて、お願い。



そう強く思った。









ーープルルルルル、プルルルガチャッ!







いきなり電話の音が部屋に響いたため、
びっくりしたがすぐに出た。






『もしもし杏菜ちゃん?
柊のね、意識が戻ったのよ!!』


「本当!?すぐに病院に連れて行ってもらうね!!」







私の求めていた答えが返ってきた。




柊ちゃんは生きてる。



よかった。生きてる。







今から、会いに行くよ。