君が私を思い出せなくても。











そんなちょっとしたいじわるに
すぐにドキドキして、体が熱くなる。





「ぼーっとしてるから、引っかかるんだよー」


「もぉー…」




少し拗ねると、微笑みながら私の頭を
そっと撫でた。






「ちょ、みんな見てる…」


「で、あんこのクラスは何やるの?」





人の話を聞いてないしっ!

しかも、ちゃっかり
まだあんこって呼んでるし…







「ケーキカフェだよ!美味しそうでしょ♪」



とりあえず普通に私がそう返すと、
すごく驚いた顔でこちらを見た。





「へぇ、ケーキカフェか!!オシャレだな!!俺んところ、なんかパフォーマンスするからその練習で追われてるんだ」


「え、ダンスとか?」


「ま、まぁなっ」





柊ちゃんがダンスねぇ…

想像するだけで笑っちゃう。