「だって、すごく悲しそうなんだもん。
どうしたの?」
しかも、優しい。
「今優しくされたら、私死んじゃいますってー…」
「それは大変だ!とりあえず中で詳しく話を聞こう!誰かに言えば少しは楽になるだろ?俺が聞けば、君も心が軽くなって明るいオーラに変わるのさ☆」
な、なんでこんなにキラキラした目をしながら楽しそうに話すんだろう。
そのまま背中を押されて、
中へと無理矢理入った。
そして、訳を聞かれて
なぜか全てを先輩に話してしまった。
人の心を引き出すのが上手いみたい。
「うぁぁあん!な、なんて悲しい過去なんだぁ…ひぃっ…杏菜ちゃん可哀想に…」
せ、先輩は、
…感情移入も、すごいみたいです。

