君が私を思い出せなくても。











そして、放課後。



ドアを開けると、数人の学生が
ざむざまな本を読んでいる。




まず、どこにいるのよ…

連絡先も知らないから
わからないじゃない。







「だーれだっ」




後ろから私の目を手で目隠しをし、
小声で言ってきた。




「しゅ、柊…ちゃん?」


「正解っ」








そう言って、手を引っ張り、
2階へと連れいかれた。


私たちの学校は図書館が別館にあるため
2階まであるのである。





座らされた席は、
誰にも見えないような端っこの席。




少し落ち着いてから話しかけた。







「なんで呼びだしたの?
あと、あんこって呼ばないでよー」


「ごめんごめん、怒るなって」





ぷーっと、ほっぺを膨らましていると
両手で顔を挟まれた。




「ぶはっ、変な顔!」



両手で私の顔を挟んだまま
吹き出して笑いだした。




「ひゃなしぃてよー!!!(はなしてよー!!!)」


「はーいっ、可愛いあんこちゃん」






なんでこんなに今日は
かまってくれるんだろう。