君が私を思い出せなくても。













翌日、学校に行く途中に
柊ちゃんに会うかなぁ
と思いながら学校へ向かっていたが
まだ一度も会っていない。




とりあえず2時間目が移動教室で、
5組の前を通るので
ちらっと教室を覗いた。







「お、あんこ!」


「だから、あんこじゃなくて
杏菜だってば…」





覗いたらちょうど目が合った。



その途端にあんこと呼ばれる気持ち、
わかってないんだから。






そう思っていると、
スッと近寄って来て耳打ちをされた。






「今日の放課後、図書館で」


「ちょ、どういう『水野ー!体育行くぞー!』」


「おう!すぐ行くー!
じゃあな!」






柊ちゃんに、なぜそんなことを言ってきたのかを聞こうとしたら、
友達に呼ばれてすぐに行ってしまった。