君が私を思い出せなくても。










「きゃぁぁぁあああ!!!」


「おいっ!どうした!!!」






叫んだと同時に夢から覚めたのか、
昔の柊ちゃんではなく、
今の柊ちゃんがいた。





「柊ちゃん…うあーーーんっっ!!」


「お、おい!?どうしたんだよ、
何泣いてるんだよ!?

ったく…よしよし」




私が泣きつくと、
柊ちゃんは優しく包み込んでくれた。

ずっと頭を撫でてくれた。






夢の中のことが、
現実にならないことを願わなきゃ。








柊ちゃんが私のことを

〝キライ〟って言いませんように…







「つーか、泣き止んだなら離れろ」


「やだ」


「何なんだよ、お前は…」





ふふっと微笑み、
柊ちゃんの胸に頭をくっつける。


ドキドキと心臓の音が聞こえて、
私もドキドキする。




結局はずっと抱きしめてくれる
優しい柊ちゃん。



そういう柊ちゃんが好き。