君が私を思い出せなくても。









そう考えていると、
タイミングよくこちらに歩いてきた。



話しかけていいのかな?






どんどん近づく私と水野くんの距離。



横をスッと通った瞬間、
私は自然と声をかけていた。










「柊ちゃん」








そう呟き、柊ちゃんの方を見た。


相手も驚いたのか
じっと私を見つめてきた。





「俺のこと?柊ちゃんって」


「そ、そう!いきなりごめんね!」


「ほんと、馴れ馴れしくされるの、
俺嫌いなんだよね。じゃあ」





そのまま私を睨みつけ、
どこかへ行ってしまった。







な、なんなの…







最悪の再会じゃん。