「さぁ、5組のみんな元気だったかー!
夏休みは楽しめたか?」



やけにハイテンションなのは
理科の教師兼クラス担任の先生、
宮野 武夫(ミヤノ タケオ)。

この先生のことは先生というより、
友達という感覚のため、
みやっちと呼ばれている。






「あんこ!夏休みは楽しめたか!?」




こんな風に私の名前は杏菜なのに
あんことわざと呼ぶのだ。


変人な先生だが一流の大学は出ているというエリート。

理科の先生なので、サイエンス部の顧問でもあるため、これから役に立つことを祈る。







「元気ですよー」


「そーかそーか!

それより、6組に転校生が来たらしいからみんなもまた声掛けてやってくれ!
じゃあホームルームは以上!」






全く、相変わらず適当なんだから…。





「杏菜聞いたっ!?転校生だって!
6組行ってみようよー!」



すぐに転校生の話に食いついた晴佳。

私はいいって言っても、
いいから行こうとうるさいので
着いて行った。