変わらないって…

まるで、昔から知ってるような言い方…




「私のこと…」

「・・・・」

「もしかして、昔から知っ………」


ぷに





え。



空翔さんに、首の後ろの肉をつままれる。



「お前体は細いのに、ここは肉がついてるぞ(笑)」

「なっ……やめてくださいっ」

「ぷにぷにしてる…(笑)」

「ちょっと〜!」


完全に遊ばれてる?(汗)

ドキドキして、損しちゃった…




「本当…変わんねえよな。昔っから…」

「・・・・!」


あ、また…


何かを思い出してクスッと笑い、飲みかかけの麦茶を飲む空翔さん。




「…私のこと・・・前から知ってるんですか……?」

「・・・・・」


思いきって聞いてみると、空翔さんは一瞬表情を変えた。



空翔さんと私は・・・

この前会ったばかりじゃないの?




「…全然覚えてない?俺のこと」

「え……」


空翔さんのこと…?




「覚えて……ない、です」

「…そっか。なら教えない」

「っ!」


教えない?



「お前が自ら思い出してくれなきゃ…俺は嫌だな…」

「……!」


まるで、子供がスネているような顔をする空翔さん。




私…

何か大切なことを忘れてる……