『え?なんか言った?』 こっちが頑張ってお礼を言ったのに、 長井は全く聞いてなかった。 せっかく言ったのに!! 「なんでもないっ!!」 『あ、そう?』 長井はのろのろと、史織や玲太の方へ歩いていった。 (ほんと、変な奴…………) あたしは自分の席へ戻った。 その時ちょうど、チャイムが鳴った。