『どうかしたんですか?』 練習した低い爽やかな声で、 小人に訪ねる。 あたしはもう王子でいつもの自分じゃない。 それだけを思った。 『白雪姫が…っ、死んじゃう……っ』 そのセリフを聞いて、 王子は何を思ったんだろう。 綺麗で可愛らしくて、起こそうとしたんだろうか。 でもそれは彼らのことで、 目の前にいるのは長井なんだ。 いくら王子になりきっても、長井ということは 変わらなかった。