「お嬢様、今日から 新学年が本格的に始ま
るんですよね?
しかも高等部からは全寮制になります
し...荷物は既に送ってありますが、早めのご
出発をお勧めしますよ?」


そう 運転手の小堺さんは言うけれど
だって 心配なんだもの!!


「お嬢様?なぜ そんなに嫌なのですか?」

「そうですよ!チャンスじゃありません
か!」


「...チャンス?」


メイドさん達の言葉に振り向くと、なぜかとても 羨ましそうな目でこちらを見ている