ヴェルト・マギーア ソフィアと黒の魔法教団

【魔人ソフィア】

「あーぁ、久しぶりにアレスに会えたのに」

私は、そう呟く。

「ふふ、でも面白いもの見れた」

私は、微笑む。

「さて、今度はいつ来るのかな?黒の魔法教団だっけ?」

私の瞳が赤く輝く。

「早く殺したいなぁ、早く血が欲しいなぁ」

私は、手のひらに力を込める。

「でも…、力を使ったら、流石にあいつらに気づかれるかな?」

私は、真っ暗な空間の遠くを見つめる。

「捕まったら、世界は終わり。みんな死んじゃう…」

そう、奴らに私は見つかってはいけない。

見つかったら……。

「魔人の姫のが生まれる…」

そう、私はその鍵……。

「だから、私を守れるくらい強くなってね、愛しのアレス」

暗闇の中で、私の笑う声が響いた。