ヴェルト・マギーア ソフィアと黒の魔法教団

「んで、以上がオレが持っている情報だ」

「奴らの居場所とかは分からないのか?」

「もう少しで分かりそうなんだが、中々見つからない」

あと七日以内に教団の居場所を見つけないといけない…。

「あとソフィア、お前に一つ提案がある」

「何のだ?」

「お前、俺の助手になれ」

「……はぁぁ?!」

な、何を急に言い出すんだ!

助手になれだと?!

「ふざけるな!誰がお前なんかの!」

「あのなぁ、お前俺の手助けするって言っただろ?」

「確かに言った!しかし、助手になるなんて言ってないぞ!!」

「まぁ落ち着けって!お前を俺の助手って事にしとけば、後々楽なんだよ!」

「楽だと!?」

どういうことだ?

「例えば、難解の事件に俺が挑むことになった。それで助手でもない奴を紹介して、依頼主が信じると思うか?」

「うっ…!」

た、確かに……。

簡単には信じられないだろう。

多分私も簡単には信じない…。

「それで、俺の助手って事にしとけば、お前のこと信じてもらえるし、お前も変な手続きしないで、入ることを禁止されてる所も簡単に入れる」

「そ、それは本当か!!」

私は思わず身を乗り出す。

「あ、あぁ…」

アレスは、何故か顔を赤くして私を押し返す。