ヴェルト・マギーア ソフィアと黒の魔法教団

アレスは、私の肩に手を置く。

「勉強より寝てろ」

「うるさい!こんなのどおってことないさ!もっと魔力を高めないと!」

「だから!授業は受けられないんだよ!」

「は?」

何を言っているんだこいつは…。

「黒の魔法教団の襲撃によって、学校のほとんどは壊れたんだよ。それで、しばらく授業は休みだ」

「……」

私は、自分の耳を疑った。

授業が休み……。

その言葉が頭の中をぐるぐる回り、めまいが私を襲う。

「お、おい大丈夫か?」

「大丈夫なわけないだろ…、くそ……」

しばらく授業が休みということが、私にとって大ダメージだった。

「それに、数十人の生徒達が教団に襲われて、先生達はそいつらにつきっきりだ」

「ロゼか……」

アレスは、ゆっくりと歩いて私をベッドへと戻す。

「おいアレス、お前の知っていることを話せ」

「…何のことだ?」

私は、テトに目を向ける。

「はいはい」

テトは、首輪からアレスの報告書を出す。

「あー!それお前が持ってたのかよ!」

私は、テトからそれを受け取る。

「これは全て読んだ!これを私に見られて、まだ何も話さないのか!」

「……」

アレスは、テトと私の顔を交互に見た。

「これから話すこと、誰にも言うなよ。あと…、この話を聞いたら、お前達はこの事件に巻き込まれる」

「そんなの構わない」

アレスは、じっと私を見たあと椅子に座る。

「正直お前達を巻き込みたくないが…、話すよ」

私は頷く。