ヴェルト・マギーア ソフィアと黒の魔法教団

【ソフィア】

体が熱い……。

だるいし体が重い。

私は、どうなったのだ?

「ん……」

目を開けると、部屋の天井が最初に見えた。

「ここは……」

どうやら私の部屋のようだ。

「確か…」

黒の魔法教団が学校を襲ってきて…。

私は、ゆっくりと起き上がる。

でも、なぜ体が重いのだ?

頭もボーッとする。

「あら、起きたの?」

「…え?」

部屋の入口から、テトが入ってくる。

「…テト?」

「そうよ、大丈夫なのソフィア」

「…なにが?」

テトは、私をじっと見たあと「やれやれ」と言う。

「それより…、学校は大丈夫なのか…?」

「それがね、思ったより被害が大きいのよ。それに、何かあのワイバーンとか小龍とか、みんな召喚魔法だったみたいよ」

「召喚魔法…」

だからあんなに沢山の小龍やワイバーンが現れたのか…。

でも、召喚魔法を行うのには、魔法陣を書いて場と場を繋げる必要がある。

となると、私が全く信じていなかった小龍とワイバーンは存在するということだ。

(でも…、一つだけ気になることが…)

数多の小龍とワイバーンを召喚するには、それなりの魔力が必要だ。

あの男に、あれだけの数の小龍とワイバーンを召喚出来る魔力があるとは思えない。

一体何を使ったんだ?

「なんだ、起きてたのか?」

「アレス…?」

部屋の扉の近くに、アレスが立っていた。