ヴェルト・マギーア ソフィアと黒の魔法教団

「お前は、誰だ?」

そう問いかけたが、ソフィアは笑うと目を閉じた。

「おっと!」

目を閉じたソフィアは、いつもの翡翠色の髪に戻り、倒れかけたところを俺は支えた。

「なんだ、今のは…」

「その小娘を私に渡せ!」

俺は、まだ立ち上がるサルワを見て驚く。

「はいそうですかって、渡すわけないだろ!」

「その小娘のロゼは、私が探し続けていたロゼだ!」

俺は、ソフィアを抱き上げ後ろへ下がる。

「あの一族のロゼ…、それがあればヴェルト・マギーアが完成する」

「あの一族?ヴェルト・マギーア?」

何のことだ?

サルワの周りに、数人の奴らが姿を現す。

「サルワ様、ここは一旦…」

「……」

サルワの後ろに扉が現れる。

「待てサルワ!」

「仕方がない、ここは一旦ひこうか…」

サルワは、扉に向かって歩く。

「あの一族ってなんだ!ヴェルト・マギーアってなんだ!!」

「……」

サルワは、最後に一度だけ振り返って言った。

「世界を滅ぼした一族さ」

その言葉に俺は心当たりがあった。

サルワたち魔法教団たちは、扉の向こうへと消えた。

「世界を滅ぼした一族…」

そんなの、たった一つの一族しか心当たりがない。

「……魔人族…」

俺は、ソフィアの顔を見下ろした。