ヴェルト・マギーア ソフィアと黒の魔法教団

【アレス】

すぐ側で大きな爆発音がした。

「なんだ?」

まさか、ソフィアか?

俺は、急いでそこへ向かう。

そこは戦った跡があって、土煙が上がっており、周りには小龍やワイバーンの姿は見当たらなかった。

「これは……」

その時、俺の体に鳥肌が立つ。

「なんだ、この魔力は!」

それは、土煙の中から感じた。

土煙がなくなると、そこには―――。

「……ソフィア?」

ソフィアがサルワの首を掴んでいた。

しかし、そこに居るのはソフィアではないような感じがした。

「誰だ……?」

髪の色は、翡翠色ではなく、真っ白な銀髪。

瞳の色は、血のように真っ赤だった。

ソフィア?は、俺の存在に気づく。

「……」

ソフィアは、サルワを掴む手を離し、俺に向かって歩いてくる。

俺は、とっさに構えた。

「……」

ソフィアは、何も言わず俺の目の前で足を止める。