ヴェルト・マギーア ソフィアと黒の魔法教団

「全く、諦めの悪いお姫様だ」

でも、いくら抵抗しても鎖は解けるほど、簡単なものではなかった。

その上、私が抵抗するにつれ鎖の巻き付ける強さを増した。

「あぁぁ!」

一瞬意識が飛びそうになる。

「諦めろ、君の負けだ」

サルワは、右手を不気味に輝かせる。

「君のロゼ、見せてもらう」

右手は、私の体の中へと入る。

「あああぁぁぁ!」

体の中を探られているみたいで、嫌な感じだった。

(私は……何の……ために……)

意識が遠のいていく。

私は、何のために強くなったのだ。

こんな奴らに負けるためじゃない。

意識を保つんだ!

こんなところで、ロゼを奪われる訳には行かない!

私の体から……離れろ!!

「!!」

何かを感じ取ったのか、サルワは私から距離を取る。

私は、ゆっくりと体を起こす。

「……なんだ?」

その時私の意識は何かにのまれていて、誰かの意識が私に流れ込んでいた。

「汚い手で……私に触れるな!」

私は、一瞬にして姿を消す。

「何処だ!」

サルワは、辺りを見回す。

「どこを見ている…」

サルワが気づいた頃には遅く、私は手をかまえる。

「その構えは……まさか…」

「共鳴(レゾナンス)…、発動」

サルワの体は、光に包まれた。